2024第22回上海国際茶業交易博覧会に行ってきました
4月25日から28日までの間、上海世貿展覧館にて開催された2024第22回上海国際茶業交易博覧会へ、最終日となる28日に行ってきました。会場は中国各地からの出展者によるブースが所狭しと設けられ、来場者の熱気とともに大変な賑わいを見せていました。またお茶ばかりでなく、お茶を淹れる際のミネラルウォーターや茶器、日本製の鉄瓶をはじめ、果てはお茶と全く関係の無い絨毯や伝統工芸品の類までが出展され、更には新ブランド発表に伴うオンライン実況中継までが行われており、正にお茶を中心としたお祭りと言えます。
そうした中、やはりお茶の産地として有名な福建省からの出展が白茶を中心として心なしか多いように見受けられましたが、四川省雅安の藏茶や広西省壮族自治区の六堡茶、それも60年代ものをはじめとする超ビンテージもの等、普段日本ではなかなかお目にかかれない珍しいお茶も見ることが出来ました。そして藏茶の90年代ものを試飲させてもらいましたが、何とも言えないその味わいはビンテージの名にふさわしく、かなり独特なもので、日本茶を含めて他の中国茶とは大いに異なるものでした。また台湾茶の出展も少ないながらあり、阿里山高山茶は日本でもおなじみの烏龍茶ではあるものの、極めてスッキリとした味わいで、台湾の凍頂烏龍茶の“冠軍(優勝=No.1の意味)”を彷彿とさせるものでした。
短い会場滞在時間であったため、残念ながら白茶を試飲させて頂く機会はありませんでしたが、掲載した写真から会場の雰囲気を感じて頂けましたら幸いです。こうした茶業博覧会は中国各地で行われていますが、上海でも年に数回行われており、会場では業者同士の取引のほか、その場で購入する一般愛好家たちの姿も散見されました。