24回上海国際茶業交易博覧会

 

 昨年12月に上海で開催された「第24回上海国際茶業交易博覧会」を見てきました。今回は「海派茶風」というタイトルが付いているように、上海流のお茶にも焦点を当てているようですが、会場内の出展を見る限り特段上海流というものを感じることは出来ませんでした。恐らくは開催場所が上海ということを強調したものなのかも知れません。

 

 先ず入場に際しては入場登録申請を行うのですが、これまで会場受付に掲示されているQRコードの読み込みでは身分証を求められるため、外国人は登録が出来なかいものとして、別途係員にその旨申し出て入場させてもらっていましたが、今回は英語バージョンを選択すると、身分証ではなく、パスポートを登録するようになっていて、無事登録することが出来ました(これはシステムが更新されたのではなく、単に今まで自身で気づかなかっただけなのかも知れませんが・・・)

 

 会場に入ると、いつもながら会場内はお祭り気分で盛り上がっており、所狭しと業者のブースが並んでいましたが、心なしか今年は特に白茶を扱うブースが多いように見受けられました。やはり福建省福鼎白茶を扱うブースが多いものの、雲南省景谷大葉白茶も出展されており、折角なので味比べのために少量購入しました。更に紅茶をベースとしたソフトクリームも販売されており、正山小種紅茶と大豆紅茶との2種類のフレーバーがありましたが、迷わず正山小種の方にしました。味はほんのりと紅茶の味がしましたが、12月ということもあり、夏の暑い時なら尚美味しく感じたものと思われました。

 

 場内に設けられた特設会場では、中国の6大茶類(緑茶、紅茶、黒茶、白茶、黄茶、烏龍茶)についてのイベントが行われていましたが、私が会場に入った時には白茶についての紹介がなされていました。更にいつもながら、お茶とは直接関係のない物品を扱うブースもいくつか出ており、絨毯や書道用品、中国伝統装飾品などが出展されていました。

 

 そうした中、特に6大茶類には属していないものの、フラボン、アミノ酸、ビタミンや人体が必要とするその他元素を多く含む「苺茶」というものが目を引きました。銀色の藻というか細い髭状のものであり、凡そ茶のイメージとはかけ離れています。試飲させて頂きましたが、うっすら甘くさっぱりとしており、張家界が主産地とのことで、同地政府もその普及発展に力を入れているとのことでした。